写真塾構想についてあれこれ思うこと

 写真塾について最近ちょっと進展があった……と思いきや、意外なところで頓挫してしまった今日この頃です。私一人の思惑で動くものではないので、そうストレートに運ぶものではございませんな。期待してくださっていた方、申し訳ないんですがまたの機会を待ちましょう。

今日の写真は本文と関係なくTamron90mmマクロで撮った写真です

 以前から『写真塾やりたいから志を同じくする大家さん、物件よろしく!』と動画で呼びかけておりますが、不動産屋の紹介は必要ないですからね。それなら自分で探せますから。

 その方からの紹介で家賃が安くなるなら大いに歓迎ですが、日本の不動産屋は大家さんの方を向いてしか商売をしないので可能な限り相手にしたくありません。その権限は大家さんにしかありませんからね。むしろ不動産屋は間に入って稼ぐために可能な限り家賃を高くキープしようとしますから、私にとってはメリットなしです。仲介だけならなおさらメリットなし。

 大家さんと直接交渉して、契約段階で不動産契約のプロとして入ってもらうならアリなんですが。
 率直に申し上げてどうしても商売が汚くなるから嫌いなんですよ、不動産屋。というか不動産業。あれは個人の資質というより、業界全体の問題なんだろうなと思いますが。
 今どき道端に違法な広告を出すのも、ホストクラブか不動産屋くらいのものでしょ。



 私はビジネスビジネスしていない代わりに醜いものが徹底的に嫌いです。というか撮影仕事で商売人をやっているので、そこ以外では可能な限り商売の原理と関わらずにいたいんですよね。先日Twitterで「プロのアマチュアカメラマン」というキーワードをもらいまして、ああ私も撮影仕事を請け負う以外の部分ではそれがいいなぁ、なんて思いました。良い言葉。

 商売の場だからこそ事が上手く運ぶ場合も多いんですが、こと写真に関してはそれを持ち込むと途端に楽しみがなくなったりもするもんですから、教育という観点からはビジネス原理を可能な限り持ち込みたくないんですよね。あと「撮る楽しみ」も商売の原理とは完全に別でしょ。だからプロのアマチュアカメラマンっていう言葉が最高だと感じます。

 いわゆる「きちんとした商売としての写真塾」って考えると、そもそも塾形式っていうのは非常に成立しづらいと思います。お月謝一万円で月2回、みたいなお高いレートであれば成立するのかな、とも思うんですが(そして私自身はそれが高いと思いませんが)、それじゃ生徒さんが集まりませんやな。私は決して賢くないんですが、さすがに受給曲線が頭に浮かびます。

 スクールとしての存立を最優先に考えるなら、まず門戸を徹底的に開く必要があります。

  • 女性 > 男性
  • 現役世代 > それ以外の世代
  • 初心者領域 > 中級者以上の領域
  • 風景 > それ以外
  • 実践 > 理論
 っていうところでしょうね。


 写真塾っていう形式は最初からどう考えてもビジネスモデルとしてはそう良いものの部類に入らないんですが、私という人材の特殊性(要はめんどくさがりで偏った人間ということ)についてきてくれる特殊な生徒さん相手なら、その人数とロイヤリティーの次第によっては成立するかもな、という感じ。あからさまですが事実です。

 ひとつハコを構えた際に写真塾だけでそこの家賃を払おうとすると、とんでもないリスクになるわけですよ。そこの家賃を払うと同時に、私がそこにいる分のギャラも稼がなきゃなんないですからね。しかも発展性がないとやる意味がないので、ちゃんと利益も出さないといけません。商売の原理で動くのは面倒ですが、最低限やらないと自分が破産しますからね。

 と考えると、私の場合スタジオがあればブツ(静物)撮りの仕事がしたいし作品も撮りたいので、商業撮影スタジオ兼塾にしちゃうのがリスクが分散できていいよね、という考え方になるんです。

 つまりスタジオの家賃を塾と商業撮影で、気分的には半分っこできますと。両方の稼ぎを組み合わせれば上手いことイケるんじゃ、というか家賃の金額と立地によるんだけどイケそうだな、という算段まではついておったんです。まあ初期投資の金額にもよるし、計画通りにうまくいくかどうかもやってみないと分からないんですけどね。


 ただ最近物件情報を頂いた塾の条件で上記のようなことを色々考え、それが頓挫した現在考えるに、私みたいに商売っ気がない人間だからこそ塾っていう形式を採った(採ろうとした)んでありますが、そもそもより利幅が大きく稼げるような仕事をするのが商売人ですわな。学校なんかの場合は税金をぶち込んでもらったりして大きな顔をしております。つまり、社会的な意義どうこうのために私みたいな功成らず名を遂げないが私財を投げ打ったりしてはいけないんじゃないの、と。

 だからこそ、商売としてきちんと成り立たせるためには写真塾ではなく、ある意味ではより多くの人が「喜ぶ」スクール形式にして、うわっつらの広告を流して撮れないまま生徒さんをどんどん「卒業」させるような写真スクール、写真学校をやるべきなんでありますが、まあ興味ないのよね。


 ということで、塾構想が頓挫した今、とりあえずまた通常の撮影業務をしながら動画を作って行くかな~と思っています。

 むしろ書く方にもっと傾注した方がいいのかしら、というふうにも思うんですが、やりたいこと、やれること、やりたくないんだけどやらなきゃならない事などなど渾然一体となっていいる次第。


 やりたくない事を避けるのも、別で稼ぐ手立てがあって能力があれば出来る筈だ! が私の人生のテーマなので、可能な限り負担なくスルスルと生きていきたいんであります。

 他人の目からは写真の技能を手に入れるためにさぞご苦労を……って見えたりするらしいですが、私の場合は楽しくて仕方がなくて突き詰めてきた果てにこうなっているわけでして、この技術で食えるっていうのは単純労働分のしんどさを抜けばひたすらプラスでしかありません。

 だからって安売りしちゃ他のカメラマンに申し訳がないですし、商売の原理を歪める事になるのでアレなんですが、基本的にはそういうこと。あとしゃべくりも天性のものなので努力した事ありません。このまま適当に生きていきたいので、そのために最大限の努力をする所存であります!

 ということで時間が尽きたので撮影に行ってきます。