Youtubeをやっている事であれこれ考えること2

 前回からの続きです。
 Youtubeをやることの意義、それからYoutubeのユーザー層を見ていて明確に感じた傾向。

ほんとはね

本当は、自分で好きなもんを買って、それをレビューすることで収益が上がり、そのお金でまた好きなもんが買えたら良いなという気はするんですけどね。

 ただそれって日本の写真・カメラ関係Youtube視聴者数が少ないから広告収益に繋がらない(要は真面目にやればやるほどビューに繋がらない=広告収入が伸びない)ですし、そこから繋げてのマネタイズに関しても、カメラ・レンズ以外のものに消費しない人がメイン層なのでまったく頼りにならんわけです。

 Youtubeが広告として扱う商品の価格帯や特定チャンネルユーザーのロイヤリティーによって広告の両立を変えてくれれば良いんだけどなー、だって駄菓子のレビューを子供相手にやっているのと同じシステムっていうのは、ちょっと変じゃない? と思ったりいたします。

 が、そもそもの問題は、高額なモノを扱う写真・カメラ領域であっても、情報にお金を出す人が極端に少ないお国柄というのも影響していると思います。

 それって言いかえれば「自分が直接、簡単に体験できること」に対してまではお金が出せる人たちがメインターゲットになってしまっている、ということ。

モノ買って満足!?

 ガジェットとして扱われるデジタルカメラ、あれ私からすると凄く切ないんですよ。

 人間だって、単純労働ばかりしていると「俺という人間は、こんなしょうもない事をロボットみたいにするために生まれてきたのか?」って思いますよね。カメラを擬人化する気はないですが、そのカメラが持っているポテンシャルを引き出し切らないままの人が本当に多い。

ものを買う、所有欲が満たされる、使うことで楽しい。そこまでは凄い金額を払うんです。悪い事じゃあないんですよ、メーカーが潤うのは良いことです。

 でも例えばα7RIIIなんて普通に考えて、趣味レベルの人が使う金額じゃありませんよね。使いこなせる人、10万円のカメラとの違いを明確に他人に見せられる人、1%もいないんですよ。でも買えちゃう。それは意義とか必要性ではなく、個人の内向きな体験のために買っているからです。

 ところが、それの扱い方についてはほとんど誰も知らないんですよ。

 知らないというか、本当の意味での使いこなし方(=使いこなすための脳の鍛え方)を教えてくれる人がいなかった。メーカーはどんどん買え! で終わりですからね。セミナーなんかをやっても、ユーザーをしばき倒すような事は言えません。講師側も優しい顔の毛並みの良い人を揃えますから、まあそういう事ですよ。

情報面では中級市場がなかった

 これまで日本には、中級者向けに情報を売る市場が「なかった」んです。出ても買う人が少ないからすぐ絶版。経済が良くないと、そういう本の企画は通りづらくなりますしね。かといって学術書みたいに高価にするような領域でもありません。

 何かものを買って使いこなせない事を非難するつもりはないんです。
 私だって乗っている車のポテンシャルを100%引き出せているわけじゃありません。誰だって専門外はそういうもんです。

 ただ、写真を撮る情報を売る側の立場の人たちが、これまできちんとそのあたりについて説明してきているかな? 指摘してきているかな? 言葉を尽くしているかな? と考えると、少なくとも私が買った写真教則本、目にした教える系の動画では、ほぼすべて表層的な小技で終わってしまっています。

 それを変えたかったし、変えることで写真情報のマネタイズのあり方がもうちょっと変わるんじゃないの、と。そう思っている次第であります。

最近はぼちぼち

 最近、YoutubeおよびVimeoでそういう「本当のところ」を教える有料動画を売らせてもらっております。
 母数がそうばかでかい数字ではないのでアレですが、これがなかなかどうして、結構な数の方にご購入いただいています。

 やっぱりね、実際に手を動かして写真を撮るんだけど、それの裏付けになる「考え方」が皆さん欲しいんですよ。商売としてはそこをもっともっと掬い取って行くべきでしょうし、求められているなと思います。

 なので、Youtubeの軽い動画、たとえばガジェット系からでも良いから入ってもらって、もっと写真は面白いんだ、もっと奥深いんだというのを知ってもらって、じゃあそれを実際に自分の手でやるにはどうしたら良い? という風になった時に、私に限らず有益な写真情報を売る人たちのところへ、もっと気楽にお金が落ちる用になってほしいなと、そういう風に考えております。


というわけで

 後半はどちらかというと業界人向けみたいになっちゃいましたが、みんな情報にガンガンお金を使った方が実は社会はもっと発展するんだぜ~というのは常に言いたいことであります。私の情報に限らず、ですね。

 映画も本も雑誌も動画も、みんな情報でしかないですからね。
 作る側としては、それがお金を使うに足ると信頼されるように頑張っていかないとなと。信頼される努力をしてこなかったから情報が売れなくなった、と言い換える事もできるので、先人さん達の失敗を繰り返さないように、我々の世代は気合を入れて臨まんとな、と思う次第であります。


 ではまた。